故郷(ベッラーノ)で医者の仕事に従事する著者のイタリアン・コメディ!! イタリア北部コモ湖畔の風光明媚な田舎町ベッラーノで、老婆の死体が発見された。その死に特に不審な点はないが、この出来事がベッラーノの人々の生活に少しずつ影響を及ぼしていく。


『オリーブも含めて』 -概要-

オリーブも含めて

イタリア北部コモ湖畔の風光明媚な田舎町ベッラーノで、老婆の死体が発見された。その死に特に不審な点はないが、この出来事がベッラーノの人々の生活に少しずつ影響を及ぼしていく。
次から次へと新たな展開が巻き起こり、数多くの出来事が絡み合って、大きなうねりを形作っていく、どこか不思議で、なぜだか妙に可笑しいストーリー。
著者は、コモ湖畔のベッラーノ生まれ(本書の舞台)で、ミラノ国立大学医学部を卒業後、故郷で医者の仕事に従事しながら作家デビュー。
一九九六年度にピエロ・キアラ文学賞、ニ〇〇六年度にバンカレッラ賞、ニ〇〇八年度にはイタリア・ヘミングウェイ賞を受賞しています。


【著者プロフィール】
アンドレア・ヴィターリ(Andrea Vitali)
1956年イタリア、コモ湖畔のベッラーノ生まれ(本書の舞台)。
ミラノ国立大学医学部を卒業後、故郷で医者の仕事に従事する。
1990年に「Il procuratore」で作家としてデビューし、
「L'ombra di Marinetti」で1996年度のピエロ・キアラ文学賞、
さらに「La figlia del Podesta」で2006年度のバンカレッラ賞を受賞。
そして2008年には『La Modista』でイタリア・ヘミングウェイ賞を受賞。
故郷ベッラーノを舞台とした小説を書き続けており、著作は20冊以上にも及ぶ。

【訳者】久保 耕司(くぼ こうじ)
1967年福岡県生まれ。北海道大学卒。翻訳家。訳書に、マニャーニ『古代地中海を巡るゲオグラフィア』(シーライトパブリッシング)、ザッケローニ『ザッケローニの哲学』(PHP研究所)等がある。