1985年にヴェネツィアにおける芸術活動および芸術市場を活性化させる狙いで、非営利の文化協会としてイタリア政府の後援により設立された。 ヴェネツィア・ビエンナーレという名称は、その名のとおり２年ごとに開催されるということに由来し、音楽、映画（代表的なものはヴェネツィア国際映画祭だが、これは毎年開催）、演劇、舞踊、建築といった様々なジャンルの芸術の展示会の企画を行っている。 1907年には、最初のパビリオン（ベルギー）がカステッロ公園内に建てられ、1930年、主に学術的芸術を専門とする国立独立行政法人となった。 また1930年には初めて「現代音楽展」を開催し、さらにその2年後の1932年には、現在では最も有名となっている「ヴェネツィア国際映画祭」を開催している。1934年には演劇展の開催もはじめており、1948年には、印象主義や表現主義といった20世紀の現代芸術やアヴァンギャルド運動にもその門戸を開いた。 毎回、ビエンナーレ実行委員会により任命された総合ディレクターが総合テーマを設定し、そのテーマをめぐって各国が自国のパビリオン等に自国を代表する気鋭のアーティストを送り込んで出展させる形式がとられている。
2007-04-27