寄稿:大谷 敏子(本作品の翻訳者)
この本は映画からの引用がたくさんあります。残念ながら私は映画ファンではないので、 なつかしい映画というのはほとんどなかったのですが、 ファンの方にとっては映画の記憶を取り出して眺めるのも楽しいことなのでしょうね。 映画マニアの友人は「過去の力」を読んで、なじみの映画がたくさん出てくるので 「塩昆布つまみながらお汁粉食べてるみたいな」極楽を味わってくれたそうです。 そこで一体どれだけの映画が登場したのか一覧してみることにしました。 テレビ番組も出てきて、こちらの方は年齢的に近いので私も記憶がある物が多かったです。
思った以上にたくさんありましたねえ。作者も映画が大好きなんですね。 アメリカ文学の翻訳もしている人らしいです。 敗戦国であるイタリアは、日本と同じ様に、アメリカの強い影響の下で戦後の時代を過ごしたんですね。 私も子供時代の楽しみはアメリカのホームドラマでした。 「パパ大好き」とか「名犬ラッシー」とか・・・「クマゴロー」や「トムとジェリー」、 それから「ララミー牧場」に「ローハイド」、「捕虜収容所」や「コンバット」も見ましたっけ。 調べたわけではありませんが、イタリアでも同じようなものを見ていたのかもしれませんね。 ああそれから、コロンボはまた再放送をしてますねえ。 他にも車の固有名詞や様々なディテールで、主人公が日本にいる我々と同じ時代を生きているのを感じます。 リストに間違いなどがあればお知らせください。
2009-03-09