[メッセージ] 発想を転換すること、責任感を持つこと、 自分以外の人や環境を尊重することを教えてくれる絵本です。 [ストーリー] クマは小さなとりでに住んでいました。 万が一敵がやってきても身を守れるようにと、自分でこしらえたのです。 そのとりではたぶん敵の攻撃には耐えられたのでしょうが、水には耐えられませんでした。 朝早く、突然、水はやってきたのです。クマは言いました。 「オレのとりでをぶっこわした奴を見つけ出して、まっぷたつにしてやる」 そうしてクマは犯人を探しはじめるのですが、彼を待ち受けていたのは、信じられない事実でした… [紹介ビデオ(英語版)]
【作者プロフィール】 文: ダヴィデ・カリー(Davide Calì) 1972年、スイス生まれ。 イタリアの各種雑誌向けに漫画やイラストを多数描き、2000年からは児童文学作家としてのキャリアを歩み始め、現在までに20作品を出版し、18ヶ国で翻訳されている。 ゾオリブリと初めてタッグを組んだ『チョコレート大好き』(Mi piace il cioccolato)は、世界で3万部を売り上げている。 日本語に訳された作品としては、セルジュ・ブロックとの共作 『まってる。』(小山薫堂訳、千倉書房、2006年)、 『キスしたいって言ってみて』 (小山薫堂訳、千倉書房、2008年)、『ボクの穴、カレの穴。』 (松尾スズキ訳、千倉書房、2008年)があり、 近著には第16回いたばし国際絵本翻訳大賞(イタリア語)受賞作 『まっくろくろのおばけちゃんのぼうけん』 (戸田理香訳、岩崎書店、2010年)がある。
絵: ジャンルーカ・フォリー(Gianluca Folì) 1978年、ローマ生まれ。 2001年からコマーシャル用のイラストを描くようになり、フェンディ、ウォール・ストリート・ジャーナル、フェルトリネッリ、モンダドーリ、ローリング・ストーン・マガジン、チネチッタなどなど、国内外のブランド・媒体で目覚ましい活躍をしている。 Applied Arts 2007、Applied Arts 2008、American illustrations 2008といった賞をこれまでに受賞している。今作が初めての絵本となる。
【訳者プロフィール】 訳:野村 雅夫(のむら まさお) イタリアの文化的「お宝」を発掘して日本に紹介するグループ 「大阪ドーナッツクラブ」 代表。大阪のラジオ局FM802 でDJ として番組を担当。 訳書には、 『誰もが幸せになる 1日3時間しか働かない国』(マガジンハウス)、 『罪のスガタ』(シーライトパブリッシング)がある。 直近では、「大阪ドーナッツクラブ」訳による 『見えないものたちの踊り』(シーライトパブリッシング/電子書籍+オンデマンド書籍)において訳と監修を行なった。 【音声版紹介】 電子書籍は音声の出るデバイス(タブレットやスマートフォン)も多いことから、日本語版では音声付きバージョンも制作いたしました。 ナレーションやキャラクターのセリフは、FMラジオ局のDJである野村雅夫氏はもちろんのこと、KBS京都ラジオのパーソナリティにして舞台役者の伊舞なおみ氏や、 大阪ドーナッツクラブのメンバーで、やはり舞台役者の有北雅彦氏を中心に、大阪アニメーションカレッジ専門学校の学生の皆さんにも出演のご協力をいただいています。 なお、編集などのポストプロダクションは、エフエム京都α-stationやOBCラジオ大阪などで活躍中のラジオディレクター池田健(いけだたけし)氏にお願いしています。
〔左から、有北氏、伊舞氏、野村氏〕 【配信形式について(12.10.14)】 配信ファイルの種類は、【文字版】【音声版】【文字+音声版】の3バージョンになりました。 今回の配信はXMDF形式のファイルで行なっているため、一部(例えばiPadなど)のタブレット型PCでは横置きにした際にXMDF形式の仕様により見開きとみなされ画面の片側にしか絵が表示されなかったことから、一部のタブレット型PCについてはXMDF形式での配信は見送っております。 後日、タブレット型PCにて配信可能となった際には、あらためてご案内させていただきます。 またスマートフォンにおいても、XMDF形式の仕様により外枠として白地部分が表示されることとなっております。 なおPC、スマートフォンとも、ご覧いただく際には、お手元のビューワーで横書き表示を選択いただきますと、より大きく表示されるようになっております。 ご不便をお掛けして申し訳ございませんが、ご容赦の程、よろしくお願い申しあげます。