「イタリア国内でラジオを点ければ聴こえてくるが如く日本でもイタリアPOPSを普通に聴けるようにしたい」との想いを込めてイタリアのPOPSを紹介するコーナーです 03.Radio Deejay(ラジオ・ディージェイ) / ~ ”きいてみ~よ!” イタリアPOPSのススメ 2013 ~ 第3回


03.Radio Deejay(ラジオ・ディージェイ) / 
~ ”きいてみ~よ!” イタリアPOPSのススメ 2013 ~ 第3回
《Piccola RADIO-ITALIA(ピッコラ・ラディオ=イタリア)》

日本に居ながらにして本場のイタリアPOPSが聴く方法を紹介しているコラムですが、今回取り上げるのはRadio Deejay(ラジオ・ディージェイ)。1982年にディスクジョッキー出身のレコードプロデューサーClaudio Cecchetto(クラウディオ・チェッケット)に創設された民放ラジオ局です。Claudio Cecchettoは、1970年代にイタリアが経済不況に突入した結果、存続の危機に瀕していたサンレモ音楽祭の再興を託され、1980年・1981年と2年連続でサンレモ音楽祭の司会を務め、"奇跡の回復"と呼ばれる大成功に導いた重要な功績者。タレントスカウトとしてもその手腕を発揮し、Jovanotti(ジォヴァノッティ)、Fiorello(フィオレッロ)、883(オット・オット・トレ)、Paola e Chiara(パオラ・エ・キァーラ)、Dj Francesco(ディージェイ・フランチェスコ/現:Francesco Facchinetti) 、Finley(フィンリー)らを発掘・育てています。

Radio Deejayは、1983年から民放TV局Canale 5で放送されたTV番組『DeeJay Television』にClaudio Cecchetto自身が出演したことで、映像も楽しめるラジオ局としてブレイク。現在はイタリア主力の民放ラジオ局に成長しています。音楽専門局ではありませんが、創設者が音楽業界人だったこと、Deejayという音楽通の象徴を局名に冠していることから、かなり音楽にシフトした放送局と言えるでしょう。1995年からは看板DJをClaudio CecchettoからLinusが引き継いでいます。

では、実際にRadio Deejayを視聴する方法をご紹介しましょう。インターネットで http://www.deejay.it/ にアクセスし、上部の「RADIO」をクリック。



そして現れた選択肢の左側RADIOから、「ASCOLTA」を選ぶと現在放送中の番組が聴けます。



新たに開く画面にはスタジオの様子の動画画面が見えるのですが、このコラムの2013年第1回のRAI.tvの回でも述べた通り、ライヴ映像の国外放映には権利問題が絡むようで、生の映像は残念ながら日本からは見れません。ただし前出の画面から「Video」を選ぶと、過去の番組をオンデマンドで見ることが出来ます。「Reloaded」からは音声のみオンデマンドで聴けます。「Podcast」も配信しています。「Palinsesto」は番組表。「Programmi」は番組名から、「Ospiti」はゲスト出演者から、「Conduttori」はDJや司会者名から検索・絞り込みが可能です。

緑枠部分は人気番組が挙がっていますので、参考に出来ます。青枠部分は"聴き逃しなく"のニュアンスのお薦め番組やお薦めシーンです。



さて、TVから選ぶと、前出の通り、日本から生放送は見れませんが、Videoはオンデマンドで見れます。人気番組、お薦め番組もRADIOと同様の選択肢になっているので、判り易いかと。





Musicaのタブは、音楽コンテンツのみを抜き出したコーナー。お好みのものを絞り込んでオンデマンドで視聴する事が出来ます。



全体的にやや対象年齢が若いかな?と思えるダンス系音楽にシフトしているRadio Deejayですが、大物アーティストたちもアルバムリリース後にゲスト出演しては、スタジオライヴを披露してくれることも多いメディアなので、この点も重要視されているラジオ局であることが感じ取れます。

Piccola RADIO-ITALIA
YoshioAntonio こと 磐佐良雄

『ピッコラ・ラディオ=イタリア』
http://piccola-radio-italia.com/

*****イタリア音楽専門誌『MusicaVita Italia(ムジカヴィータ イタリア)*****
★2013年6月29日、日本で唯一のイタリア音楽専門誌、第2号発刊!
・特集1 カンツォーネの妖精~ジリオラ・チンクェッティ
・サンレモ音楽祭2(1952年)
・イタリアの音楽祭2(カストロカーロ)
・ナポレターナ あれこれ (青木純)
・インタヴュー:マリオ・マリォーネ/ステーファノ・ボラーニ
・特集2 イタリアン・プログレ・フェス [ライヴ・レビュー&インタヴュー]
 マクソフォーネ、ムゼオ・ローゼンバッハ、ロヴェッショ・デッラ・メダーリャ、
 フォルムラ・トレ、マウロ・パガーニ、アレア
・ライヴ・レビュー:ゼーフィロ/トウキョウ・ヴィエール・アンサンブル
・イタリアン・ロック名曲100選(1)
・他のイタリア音楽紹介(altri musica):ムジカ・ビート/ラヴ・ロック
・新着CDレビュー (30枚)
ecc.
定価:2,000円(税込)
季刊発行 (第3号は9月発行予定)
※一般書店には流通しておりません。詳細やお求め方法は以下のページまで。
http://musicavitaitalia.com/
http://piccola-radio-italia.com/archives/52080486.html


”きいてみ~よ!” 
~ イタリアPOPSのススメ 2013 ~ 第3回
2013-06-28